小規模保育園という形態をご存知でしょうか。

2015年に施工された「子ども子育て基準法」で新たに認可となった園です。

0~3歳児までの未満児が入園できる保育園で、A型・B型・C型と３つの種類があり、それぞれに基準が定められています。

少人数で細やかな保育と家庭的な雰囲気の中で保育を受けることができると、保護者も選択肢のひとつとして考えるようになってきました。

また、働く保育士は少人数の子どもとしっかり関わることができ、保育以外の業務や大きな行事に追われることも少なく、時間をかけて子どもと向き合えることから、転職先としても注目され始めています。

今回は「小規模保育園」とはどういった基準があるのか、どういった仕事内容なのか、またどのようなメリット・デメリットがあるのか詳しく見ていきましょう。

小規模保育園には３つの種類があります。

A型：保育士は全員が保育士資格を持つ者だけが勤務できます。

子どもの人数は6名から19名まで、0歳児1名に対して保育士1名、1~2歳児6名に対して保育士が1名、それに1名がさらにプラスされ、通常の認可保育園より1名配置が多くなります。

給食を園内か系列施設から提供すること、子ども1名当たりに用意する面積の設定があり、0歳・1歳児／1名当たり3.30㎡、2歳児／1名当たり1.98㎡と、ほぼ認可保育園と同じ基準となります。

認可保育園の分園にも近い形態となります。

B型：A型とほぼ同じですが、保育士資格を持つ者の配置人数が半分で運営できます。

受け入れ可能人数、給食、面積はAと同じです。

C型：保育士資格は必要ありませんが市町村が行う研修を修了した「家庭的保育者」であることが必要です。

また配置人数は3名に対して1名、補助者を置く場合は5名に対して1名、保育室の面積は年齢にかかわらず、1名当たり3.30㎡です。

B型は、A型とC型の中間的な形態で、C型は家庭的な雰囲気の小規模保育園となります。

小規模保育園は子どもの受け入れ人数が少なく、きめ細やかな保育が可能です。

保護者も家庭的な雰囲気の中で育児をしたいと小規模保育園を選択肢のひとつとして考える人も増えてきたようです。

保育士は、家庭と子どもの両方をサポートしていきたいものですね。

また、保育士としては、気になる子どもにゆったりと関わったり、その日の子どもの様子に合わせた保育や配置ができることから、保育のねらいをよりきめ細かく設定し関わることも可能となります。

行事やイベントの用意があっても少人数なため、かえってしたいことをゆっくりと用意し取組めるのではないでしょうか。

本来の育児で大切にしたことを毎日の保育の中で実践でき、充実した保育ができることでしょう。

デメリットとしては、大掛かりなイベントがないためメリハリに欠けること、大勢の子ども達と過ごすダイナミックさがないこと、乳児保育なので経験や専門的な知識が必要となること、保育士によっては経験に差があるので細かく配慮し、繰返し打合せや意識のすり合わせが必要となります。

また、職員の人数が少ないので雑用に充てる時間は増えたり、事務的な仕事も多くなりがちです。

また、一般的な保育園と違い子どもの年齢が3歳未満児であること、人数が少ないこと、職員の数も少ないなどの理由から保育士とのしてのスキルアップの範囲が狭いこともあげられます。

日々忙しく勤務していると、時間に追われ疲れてしまうこともありますね。

転職したい、保育士を辞めたいと思ったことはありませんか？

誰しもがどんな職場環境であっても毎日の保育や行事、イベント、人間関係に悩み、退職や転職を考えることでしょう。

悩んだ時に相談をしたり愚痴を聞いてもらえる身近な人がいれば、まずは相談することをおすすめします。

先輩や同僚に話すだけでも園にそういった窓口があるところは是非利用してみましょう。

また、保育士の仕事に魅力を感じ、今後も続けたいのであれば、環境を変えて働くのも方法の一つです。

今回ご紹介した小規模保育園も選択肢のひとつとして視野に入れてみるのもいいですね。

どんな環境にもメリットやデメリットは付き物です。

自分がどのような働き方をしたいのか、もう一度考えてみませんか。

小規模保育園の基本的な情報と、メリットやデメリットについて考えてみました。

どんな環境であっても、保育の仕事は笑顔で子ども前にいたいものです。

転職について、または、小規模保育園への転職についてお悩みや質問があればぜひ問い合わせてみませんか？

まずはお気軽にご相談ください。